ADORE

Journal #04 Hana4 SPECIAL COLLABORATION|ADORE|

Journal #04 Hana4 SPECIAL COLLABORATION|ADORE|

Journal #04

SCROLL

ADORE MUSEUM

2026年秋冬、ADOREが掲げるテーマ「MUSEUM」。
その象徴となるアイテムが、アーティストHana4さんとの
初コラボレーションから生まれました。
3Dスキャン技術で繊細なタッチまで立体的に再現した
オリジナルプリントは、互いへの信頼と
“引き算”の判断が生んだ化学反応です。
デザイナー・田中宏幸が、原画制作の裏側からお客様の反響まで、
Hana4さんと語り合いました。

ADORE × Hana4
SPECIAL INTERVIEW

ADORE × Hana4 SPECIAL INTERVIEW

Tanaka:Hana4さんとの出会いは、知人から紹介してもらったのが最初でした。Hana4さんの作品や別ブランドとのコラボレーションを見て、ブランドのことを深く理解しながら図案に思いを乗せている姿勢にすごく惹かれて、ぜひうちでもお願いしたいと思ったんです。ちょうど2026秋冬のテーマが「MUSEUM」に決まったタイミングだったので、これはもうご縁だな、と感じました。

Hana4:私もお会いしてからすぐに意気投合して、とんとん拍子に話が進んだのを覚えています。

Tanaka:まずはキャンバスに絵を描き下ろしてもらって、それをプリントとして洋服に落とし込みたいというところから始まりました。最初の打ち合わせで、「アブストラクトだけれど品のある雰囲気」という方向性は一緒に決めて、あとは基本的にはHana4さんのクリエーションにお任せしようと決めていましたが、唯一お願いしたのが、ADOREの2026AWの色味を使ってもらうことだけでした。

Hana4:生地のスワッチを見ながら、絵の具で同じ色味をつくって描いたんです。普段自分の作品ではあまり使わない色合いばかりで、ADOREさんとのコラボレーションだからこそ生まれた作品ですね。なかでも特に赤は印象的な色になったと思います。筆だけでなく指でも描いているので、質感や立体感も面白いですよね。

ADORE × Hana4 SPECIAL INTERVIEW

Tanaka:見れば見るほど引き込まれますよね。キャンバスのどこを切り取るかで、この陰影や光沢の印象がまったく違うのも、本当に面白い。実は原画は2枚描いていただいていたんですよね。

Hana4:使っている色が同じなので2枚とも似てはいるんですけど、その日の天気や気分でも色の出方が変わるものだから、試しに2枚作ってみたんです。

Tanaka:原画ができたと連絡をいただいてアトリエに伺うまで、原画が2枚あることも、どちらが良いと思っているかも、事前には一切聞いていなかったんです。それでも僕が選んだ方がHana4さんの本命だったと後から聞いて、すごく嬉しかったですね。

Hana4:制作中は、黒やネイビーのような暗い部分から光が差し込んで、それが小さな花のように咲いていくようなイメージをしていました。パールの入った絵の具を混ぜることで、光そのものを表現したり。初めてのADOREとのコレクションだったので、この光が多くの人の元に届いて広がっていくといいな、という願いも込めて描きました。

Tanaka:今回、この陰影や質感のある原画の魅力を最大限に活かすために、ブランドとして初めて採用したのが3Dスキャンの技術です。普通のプリント用スキャナーは上からフラットに読み取るだけなので、どうしても陰影のある部分が潰れてしまうんですよ。今回は複数の角度から立体的にスキャンする特殊な技術を使うことで、筆致はもちろん、指で描かれた質感までそのまま再現できました。作品の繊細なタッチをそのまま生地の上に持ってこられたという意味では、これまでのプリント柄の洋服とも、全く違う仕上がりになったと思います。

ADORE × Hana4 SPECIAL INTERVIEW
ADORE × Hana4 SPECIAL INTERVIEW

Hana4:最終的に光沢のある生地に載せていただいたことで、絵の色味もすごく綺麗に出ましたし、私も他のブランドのコラボレーションとはまた違う仕上がりになったなと感じています。

Tanaka:この立体表現を一番活かせる形として、スカートとシャツを選びました。実は最初はパンツとシャツの予定だったんです。でも、この原画を見て急遽、設計を変更したんです。スカートは4枚のパーツに分けているのですが、あえて柄がつながらないように組み合わせています。実はどの部分を切り取ってどう組み合わせるかというのが一番悩んだところで、パタンナーと一緒に縮尺の人形を並べ替えながら、どの配置が一番美しいか何度も試しました。今までこういう作り方をしたことがなかったので、すごく楽しい作業でしたね。シャツはさらに細かく、襟や袖などパーツごとに柄を合わせています。

Hana4:自分の作品だけれど、別の視点で組み合わせていただくことで、また新たな発見がありました。お互いのクリエーションを信頼して預け合った結果だと思います。自分では絶対に出ないアイディアだったので、良い化学反応になったと感じました。

ADORE × Hana4 SPECIAL INTERVIEW

ITEM CREDITS

Tanaka:先日、東京と関西で直接お客様と接する機会があったのですが、このコラボレーションをお見せしたら、ものすごく喜んでいただいて。ADOREのお客様は、シンプルで無難なものよりも、柄物や他のブランドにはない唯一無二のものを求めてくださる方が多いんです。そういう意味では、一点物のアートに近い感覚で選んでくれているのかもしれません。

Hana4:最初に出会った時に「柄物のお洋服がすぐに売れて無くなってしまうので、ブランドの世界観に合う絵を描く方をずっと探していました」と言ってくださって、驚いたのを覚えています。シンプルなものが求められる世の中で、そんなふうに求めてくださるブランドは意外と少ないので、とても嬉しかったです。デザイナーである田中さん自らがお客様のところへ出向いて、お洋服の紹介をしていること自体も素晴らしいし、改めて、本当に愛のあるブランドだなと感じています。

ADORE × Hana4

クリエーションとは?

Tanaka:僕とHana4さんの2人のクリエーションにある共通点を一言で表すなら、「自信」でしょうか。お互いに違う分野で突き詰めてやってきた自信があるから、相手を信頼できるし、お客様にも自信を持って届けられるんだと思います。お客様に良いものを届けるために、絶対に妥協せずにこだわり抜くという姿勢は、Hana4さんと共通してるなと感じます。

Hana4:私もそう思います。お互いに「自分の作品を見て!」という感覚よりも、その先にいるお客様が出来上がったお洋服を着ている時のことを一番に考えているところが、すごく似てるなと感じました。だからこそ、お互いに自分を出しすぎずに、良い感じで引き算ができる。今回、引き算って、リスペクトなんだな、と感じました。

Tanaka:コラボレーションは、良い化学反応を起こさないと意味がないですからね。Hana4さんとは、今後もさまざまな形での取り組みをしてみたいと思っています。

Hana4:私の描いた絵がお洋服の形になり、多くの方の日常に馴染んでいく。それはコラボレーションでしか叶わないことなので、今回の発売は本当に楽しみです。これからもADOREのファンのみなさまや、まだADOREを着たことのない方々のためにも、私と田中さんの魔法のような化学反応から生まれた商品を届けられるよう、クリエーションをしていきたいと思います。

WEAR THE ART

ITEM CREDITS

ITEM CREDITS

ITEM CREDITS

PROFILE

Hana4
はなよ

自身の原点である" ネイルアート" を軸に、アート/テキスタイル/イラストレーションなどの制作活動や、アートディレクションや広告まで、国内外問わず幅広く活動するアーティスト。2016 年にはネイル業界初の情熱大陸にも出演し、ネイルをアートやファッションの一部と捉えてネイル業界以外にも活動範囲を広げている。「背景にあるストーリーや想いをアートとして表現すること」を信条とし、完成度の高い極細な手描きのラインや美しく細やかな色使いを得意とする。現在は、ヨガやマインドフルネスについて学びを続けアート× マインドをテーマとしたHana4 独自のメソッド『アートメディテーション』を学校や企業に向けて伝えている。

STAFF CREDIT

PHOTOGRAPHER:Eito Urase
HAIR AND MAKE:Taichi Yoneo
MODEL:Hana4
TEXT:Rie Hayashi

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