Collaboration Works Vol.01 - Pressed Flowers - Wada Itaru × Masanori Akao |hueLe Museum|

Pressed Flowers
フラワーアーティスト
和田 格
(Cochon)
フォトグラファー
赤尾 昌則

2020.03.22
フラワーアレンジを押し花にしたらカラーとフォルムの新しい世界が広がる
服の持つ可能性に、アートの力と花のイマジネーションが加わったら……? そんな発想から生まれた「hueLe
Museum」のコンセプトが、“ファッション×アート×フラワー”。さまざまなクリエイターの方々とコラボレートして、コンセプトをカタチにしたオリジナルプロダクトを展開していく。
第一回目は、渋谷にショップを構える「Cochon」のフラワーアーティスト和田格さんと、雑誌や広告で活躍するフォトグラファー赤尾昌則さんが参加。「フラワーアレンジをそのまま押し花にしたらどうなるだろう?
」という好奇心から、コラボレーション・ワークスの撮影はスタートした。




植物のパーツが織りなす偶然のアート
ダリヤ、アンセリウム、カラー、チューリップといった存在感ある花から、スカビオーサ、ケイトウ、ムスカリなど素朴で美しい佇まいの花、そしてゼンマイや杉の葉など個性的なグリーンまで、和田さんが持ち込んだ花のおかげでスタジオはまるで植物園のよう。そこからピックアップしてアレンジメントを作って台の上に置き、大きなガラス板をそっとのせる。するとそこには、花びらの色やフォルム、茎、花弁のカーブが大胆にグラフィックを描く、美しい二次元のアートが現れた。


試行錯誤から生まれた神秘的なグラフィック
撮影を進めるうちに「花の色にグラデーションをつけると水彩画のよう」「茎を直線にしたり曲線にしたり変化をつけるとジオメトリックで面白い」など、次々生まれるアイデアにトライしていく。新しく出来上がったアレンジメントの上にガラスを置いた瞬間、スタジオは静まり返り、そしてモニターに映し出された画像を見て湧き上がる拍手。立体のアレンジメントとはまた違った神秘的なビジュアルに、改めて花の持つパワーを感じさせられる撮影となった。

Design Feature
“アート×フラワー×ファッション”から生まれたプロダクト
「hueLe
Museum」は、その名前のとおり美術館をイメージしたオンラインショップ。「ミュージアムグッズのようなプロダクト」をめざして、オリジナルグッズを制作しました。これは今回のコラボレーション・ワークから生まれた作品をファッションに落とし込んだもので、第1弾はTシャツ、ロングTシャツ、パーカ、トートバッグという4アイテムがそろいます。
TシャツとロングTシャツはスカートにインしたときにふんわりボリューム感が出るようなフォルム。パーカはすっきりコンパクトなシルエットで、大人の女性におすすめです。大きさとショルダーの長さのバランスにこだわったトートバッグは、お花が入るサイズ。花を買いに行くときのお供に、ぜひ。
アートフラワープリントTシャツ
アートフラワープリントロングシャツ
アートフラワープリントフーディ
アートフラワープリントバッグ

「Cochon」Flower Artist
和田 格
Wada Itaru
2016年、渋谷にフラワーショップ「Chohon」(コション)をオープン。独特のアレンジ&色彩センスと、ブーケをセロファンに包んでぶら下げる「金魚ブーケ」(お祭りで買った金魚を入れた袋に見えるから)も人気。ショップのほか、ウエディングやディスプレイ、植栽、ワークショップも手がける。
Instagram: @cochon.nuageux,@quasitaru

Photographer
赤尾 昌則
Masanori Akao
1970年生まれ。1994年フリーフォトグラファーとして独立。2000年、「503」を設立。ファッションフォトもスティルライフもこなし、女性ファッション誌、メンズ誌のほか、広告でも活躍中。
https://www.whitestout.com/akao-masanori.html
Instagram: @akaomasanori
Photo_Shoichi Ishida
Edit & Text_Ayumi Machida